未来世紀ジパングSP 2019年8月7日 まとめ 〜水道&信号が老朽化 新たな危機にどう挑む〜
今日のテーマ:暮らしのクライシス
1.水道管
2.信号機
1.水道管
知られざる真実・・・
ニッポンで”破裂事故”が多発!!
漏水・破損事故(日本)
全国で2万件以上
なぜ水道管の事故が多いのか??
水道管:法定耐用年数40年
日本のほとんどの水道管は高度経済成長期に作られたため老朽化が激しくサビてしまっている。
なぜ水道管を直せないのか?
予算に限りがあるから。
水道管の交換費用の捻出先は各自治体の水道業者。
水道業者は独立採算制を取っているため修繕費は水道料金から出ている。
(独立採算制とは?
https://kotobank.jp/word/独立採算制-104956)
水道管修繕にかかる費用:1キロ1億4,000万円
現在、予算の関係上1年で40mしか直せていない。
現在、老朽化水道管は”地球2周分”
全てを交換するには130年かかる
また、独立採算制を取っているため全国では水道料金に差がある。
1番料金が高い地域
北海道夕張市
6841円
日々水道料金は上がっている!
また2046年に6割以上の値上げが必要と言われている。
参照:日本政策都市銀行
現在、水道管の点検はどうやってしてるの?
音聴棒を使って耳で異常があるか聞き分けている。
解決のヒントは米国にアリ!
アメリカは100年以上働いている水道管が多くある。
漏水・破損事故(アメリカ)
年間24万件以上
現在は水道管が壊れたら直すということしか出来ていない。
それを解決するのがーーーーーーーー
水道管の破裂を予測するソフト
(会社名:Fractaフラクタ)
色によって破裂の確率が高いところ低いところを視覚的にわかりやすくしている。
水道管は土壌と配管との間の化学変化で表面が腐食して薄くなっていき破裂する。
それを様々なデータ(地質、配管、水道管製造日など)を活用しAIが予測し
水道管の破裂確率を0.0%単位で表す。
今までは古い順番に交換していたが、水道管の破裂確率が高いところから交換していくので水道管の交換効率が上がることが期待されている。
豆知識
電車や交通量が多いところでは
SDF工法が使われている。
↓詳しく紹介してます。
http://www.wsp.gr.jp/qanda/taikei-i-3.html
簡単に言うと
ステンレス製水道管で特徴として曲がります。
古い管の中に新しい管を通して電車の線路の下などに開通させる。カテーテル手術のイメージ!(例えが下手ですいません。気になる方は上のURLへ。)
共同溝
いままで別々に地下に埋めていたものを
電話・電気・上下水道・ガスを地下で同じパイプにしようというもの。
道路を掘り返さず工事でき、車1台が通るくらいの大きさなので人が入りやすく点検が簡単になる。また共同溝が進めば電線も地下に埋めて景観が綺麗になることが期待されている。
2.信号機
日本の信号に異常事態!!
全国の信号機20万5000基
老朽化信号機4万3000基(19%)
2024年には30%に達する見込み
なぜ信号機を直せないのか?
信号機:耐用年数19年
一般的な交差点を新設した場合
車両用灯器4つ、歩行者用灯器8つ
500万円
信号機の点検は
LED式の場合8年に1回電池交換
電球式1年に1回電球交換
全てがLED型にならないのは新型を新調するコストの方が高いからだそうです。
新型のLED基の利点
・雪が積もりにくい。
・風の影響を受けにくい。
・軽いから設置しやすい。
信号機LED率
全国57.8%
東京99.9%
↑ほとんどの東京の信号はLED
信号機の問題は海外にも!
従って、
・道路を横断するのに危険を感じる。
・交通事故が多発。
2015年住友電気工業はJICAのプロジェクトとして信号機を設置。
信号機設置の利点
・事故の軽減、渋滞の緩和
・警察が手信号をしなくて済む。
それにより、違反者の監視、逮捕に時間を割くことができ、違反者の軽減にも役に立っている。
信号がないところがある
ラウンドドアバウト
信号機要らずで点検をせずに済むことから
日本には現在、87ヶ所ある。
参照:未来世紀ジパング