カンブリア宮殿 2019年8月15日 十勝産の食材で農家と共存! 地域密着型のパン屋さん
十勝の最高級の小麦や素材を生かしたパン、菓子、ピザ作り 【満寿屋商店(ますや)】
今日の舞台:
北海道十勝地方
十勝の恵み!究極のベーカリー
家族が殺到”パンの楽園”
株式会社 満寿屋商店
満寿屋商店は地産地消にこだわった地元に愛されるベーカリー。
創業:1950年
地元のパン屋さんとして地元の人に愛される。
しかし、当時の社長は1つの疑問を抱いた。
十勝のパン屋でなぜ十勝の小麦を使ってパンを作らないのか?
当時、小麦は日本でうどん用のモノしか作られていなかった。
そもそも日本でパン用の小麦を作るという概念がなく、日本の小麦で作るパンは美味しくないという定説まであった。
そこから満寿屋商店の戦いは始まる。
十勝産100%小麦でパンを作ろう。
幸運なことに
1985年「ハルユタカ」パン用の小麦が開発された。
ハルユタカを農家の人に作ってもらおうと説得するも農家は収入に懸念を持ち、なかなか「ハルユタカ」を作ってくれる農家が集まらなかった。
時が経ち、少量であるが「ハルユタカ」を生産してくれる農家が現れた。
そこから「ハルユタカ」でのパン開発スタート。
これまで外国産小麦でパンを作っていたのでうまくパンが焼けず、ロールパン開発に2年の歳月がかかった。
これから軌道に乗ろうとしてるなか社長がガンを発病。
十勝産100%小麦でパンを作る。
という夢は息子に継がれた。
農家にパン用小麦を生産してもらうために自社で作った十勝産小麦のパンを渡して回った。
これを何度も何度も繰り返していく内に、
生産量を増やしてくれたり、新たな生産者が現れた。
そして、
2012年全商品十勝産小麦使用達成
満寿屋商店はパンをより楽しんでもらうために
2009年「麦音」オープン
ベーカリーと自然を同時に楽しんでもらえる施設。
家族みんなでピクニック気分で楽しめる!
満寿屋商店地産地消にこだわり尽くしている
十勝産小麦100%の他に
中の具までオール十勝
日本の小麦の自給率
約1割
9割はアメリカ、カナダなどの輸入に頼っている
その内14%がパンに使われる
現在、
オール十勝で東京に進出
2店舗展開してる。
・十勝ファーマーズベーカリーmugioto
・満寿屋商店東京本店
年商
15億円を売り上げる巨大ベーカリーになった。
今後の展望
農業廃棄物をなくし、
循環型農業を目指す
村上龍の編集後記
新しいことに挑戦する人は、「なぜやるのか」と自問しない。その前に、行動を開始している。故・健治氏が目指した「十勝産小麦100%のパン」は、輝子さん、雅則氏に受け継がれ、23年という長い歳月をかけて完成した。わたしは「地産地消」の本当の意味を知った。単に「地元産のものを地元で消費」ではなく、「地元の恵み」を活かし、その恩に報いる。父親は息子に、事業継承を語らなかった。しかし息子は父親の足跡を辿ることになる。きっと健治氏は、十勝の大地から聞こえる、麦の穂が風に揺れる音を聞いているだろう。
参照2019年8月15日 放送 満寿屋商店 会長 杉山 輝子 (すぎやま てるこ)氏 満寿屋商店 社長 杉山 雅則 (すぎやま まさのり)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京
地域愛が事業を魅力的に‼️