「中国」ゴミの輸入ストップ❗️日本に与える影響とは?

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2018年世界情勢変化の渦の中に蠢いています。

そんな中ニュースにならなかった大きな問題を今回は紹介したいです。

 

知っていましたか?

中国は今まで積極的に世界中のゴミを回収し、資源として再利用してきました。

それが次はゴミを全く輸入しないという政策を打ち出したのです。

 

 

1.なぜゴミを輸入していたのか?

2.なぜゴミを輸入ストップを行なったのか?

3.中国に行けなくなったゴミは今どこに?

4.日本のゴミはどうなるの?

 

1.なぜゴミを輸入していたのか?

経済成長を続けてきた中国では、これまで、国内の製造業が不足している原料の資源を補うためだとして、外国から資源ごみを買い取り、リサイクルして使ってきました。

 

資源がない国だから安価に資源を獲得する方法がゴミの再利用だったんだよ!

 

2.なぜゴミを輸入ストップを行なったのか?

結論:環境汚染に問題視する人が増えたから。

 

リサイクル会社の杜撰な管理体制があり、公害対策が十分でなくて、汚染物質が垂れ流されるというような問題が起きています。
先ほどのBBCの放送でもありましたように、河川が汚染されるとか、大気が汚染されるとかいう問題が起きています。

 

背景には中国人の中高所得層の増加にある。中高所得層が増えることで環境配慮に目を向ける人の数が多くなりその人達に沿った政策をとる必要があるからですねー。

 

3.中国に行けなくなったゴミは今どこに?

 

今回はプラスティックゴミに目を向けて書きます。

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中国は長らく、世界中から出るごみの最終受け入れ先でした。
2016年には、730万トンものプラスチックごみを輸入。

 

中国で処理できなくなったゴミ達は東南アジアに。実際に、東南アジアで廃プラスチックを含めた資源ごみの輸入量は急増している。国際リサイクル機関(本部:ベルギー)によると、2017年のベトナムによる資源ごみ輸入量は前年比62%増の50~55万トンになると予測されている。タイは前年の2.2倍、インドネシアは前年比65%増である(ロイター通信、2018年1月26日付)。また、マレーシアの貿易統計でも、2017年の廃プラスチックの輸入量は前年同期比91.1%増の55万トンと急増している。

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その影響からゴミの処理能力に追いつかず東南アジアのある地域では道にゴミが運ばれてきて近辺の人々が分別をするような風景が見られる。

 

4.日本のゴミはどうなるの?

 

↓こちらが日本の海岸近くに集まって行き場のなくなったゴミの現状です。

https://m.youtube.com/watch?v=kfEk1gfIUZo

 

2017年の日本の廃プラスチック輸出量は、ベトナム向けなどが大きく伸びた。ベトナムへの輸出量は前年比92.4%増の13万7,195トンとなり、2016年に輸出先3位であった台湾を抜き、日本にとって第3位の輸出先に浮上した。他にも、マレーシアが前年比2.3倍の7万5,435トン、タイが2.3倍の5万8,160トン、インドネシアが6.6倍の2,700トン、フィリピンが3.7倍の2,139トン、シンガポールが3.2倍の2,113トンと、東南アジア各国への輸出が大幅に増加した。台湾や韓国向け輸出も増加しているが、東南アジアの国ほどの伸び幅は見られない。なお、東南アジアのほかには、インド向けも2.1倍の7,526トンと、大幅に増加した。

 

現段階では他国に輸出するのとで難を真逃れている状態です。

しかし、今後の世界情勢を考えると中国のみならず東南アジアにおいても、環境意識が高まりつつある。こうした状況下では、廃棄物の量を減らすこととその処理体制を整えることが重要だ。また、資源ごみの輸出先の多様化など、リスクを分散する取り組みが求められるだろう。

 

最後に

各国ごとにすべて国内でリサイクルしていくということはなかなか難しいかというふうに思っています。
いろんな製品がグローバルに作られて、供給されている構造の中で、いかにその生産拠点にいろんなものを資源として戻していくかということが重要だと考えています。

日本にはいま中国のリサイクルで儲けられなくなったリサイクル大手の会社がビジネスを探しにやってきています。2018年4月現在、中国人が作ったリサイクル施設が日本で活用されています。そしてその資源を中国に輸出するそうです。(日本のゴミはしっかり分別されていて高価値があるそうです、、)

是非、日本人経営のリサイクル施設がより発展することを願います。